金沢

お久し振りです。さえこです。
包み隠さず本名のさえこです。
お久し振りですね。(しつこい)



今、私は金沢にいます。
運命とは数奇なもので、ノブさんの故郷・石川県にやってきたわけです。
あと何年、ここに住むことになるかは分かりませんが、想像していたよりもずっと良い場所です、金沢は。



金沢に住むきっかけ(と言うか関連イベント)の一つに、2年前の石川家族旅行があります。


夫がビジネスに絡んで金沢の現地調査に行ってみたいということだったのですが、
そのビジネスに対して当時否定的だった私は旅行にも乗り気ではなく、
「1日は現地調査に費やしてもいいが、1日はノブさんの実家へお墓参りに行かせてくれ」
と交換条件を出しました。


そのような訳で、2013年9月、6年ぶりに輪島の地に足を踏み入れました。


空港からレンタカーを借りてノブさんの実家へ。
何も変わらない見事な田園風景の中に、あの時のままのノブさん家がありました。


事前に連絡していたので、お父さんとお母さんはケーキを用意してくれていました。
夫と息子を紹介して、しばらくお話をして。
仏壇に手を合わせて。
たくさんのご先祖様とともに、ノブさんの遺影も壁高く飾ってありました。


おばあちゃんも変わらずお元気でした。
夫を一目見た瞬間、おばあちゃんは、


「ノブちゃんによう似とるね」


と言いました。


そうなんです。私もね、今までそんな風に思ったことはなかったんですけど、確かに似ていたんです。
夫自身も、ノブさんの遺影を見て


「今まで似てると思ったことないけど、あの写真は俺に似てると思った」


と言っていました。


ノブさんはスーパーウルトラ垂れ目なので、夫とは正反対なんだけどねー。不思議なものです。




その後は少し離れた墓地の方へもお父さんが連れて行ってくださって、お墓でも手を合わせてきました。
さらにその後、能登観光でもどうかということで、千枚田などの名所へ連れて行ってくれました。
お父さんの車の後から我々の車が付いて行く形だったのですが、
お父さんの運転が信じられないくらいのスピード感溢れるものだったので、


「息子さん交通事故で亡くなってるんだから、もっとゆっくり走ってーーー!!」


と本気で心臓が縮みました。
でもそういう剛毅なところとか、行く先々でもパパッと見て回って「さ、次行くか」とちゃっちゃと車に乗り込むという感じがいかにも大らかで能登の男という感じでとてもよかったです。
お母さんも相変わらず優しくて穏やかな方で、可愛らしさもそのままでした。



この旅行の時点ではまだ金沢に移住することになるとは思いもよりませんでしたが、
2年経った今、金沢で暮らしている自分にはびっくりです。
こんな予測不可能な人生をバンバンぶつけてくる夫には日々感謝しております。



これからも頑張って生きていきます。
それでは。