英語学講義いろいろ

1限の英語学講義に出ようとしたら教室に誰もいない。休講かなと思って教務の掲示板見に行ったけど特に通知なし。
よく調べてみたら2学期開講の講義でしたとさ・・・
早起きしたのに・・・
 
明日の卒論ゼミで早速発表せなあかんくて、それのレジュメを昨日までに先生んとこに持っていかなきゃいけなかったのをすっかりと忘れてて、今日は今から急いでやるとこです。
 
2限の英語学講義(大庭幸男先生) に出た。うとうとしてたら当てられる順番が密かに直前まで回ってきてて、前の人が先生の質問に答えられなくて私に振られた。めっさ慌てた。もちろん「分かりません」。
大庭先生の授業は何気に2回ほど受けたことがあるけど2回とも単位取ってない。英語の二重目的語構文(SVOOの第4文型)について研究してる先生で、授業を聞いてると「へー」って感じの事がたくさんある。
例えば今日の授業の内容で言うと、

I threw John the ball.
I threw the ball to John.

こういう2つの文章がありますよね。一見するとどっちも「僕はジョンにボールを投げた」って感じに思えるんですけども、微妙な意味の違いがあります。
二重目的語構文(上側)の2つの目的語(Johnとthe ball)は、所有関係にある。
所有関係というのはつまり、上側の文章では、「僕」が投げたボールはジョンによってキャッチされた(=ジョンが所有した)ということなのです。
一方与格構文(下側)の場合、2つの目的語に所有関係はないので、「僕」は「ジョンの方へボールを投げた」ということが示されているだけで、そのボールをジョンがキャッチしたかどうかは分からない、ということになります。
ね、凄くないですか?
それを考慮するとこんな文章がダメって事になります。

×After I wrote him a few words, I tore the letter up.
○After I wrote a few words to him, I tore the letter up.
 
 ※tore<tear「引き裂く」
「僕は彼に2・3語書いた後で、その手紙を破いた。」

上の文章(二重目的語構文)は、さっきのルールから言えば、2つの目的語(himとa few words/the letter)が所有関係にある、つまり、「彼」はもう既にその手紙を受け取った(=所有した)と考えられます。
よって、既に「彼」の元に渡っているはずの手紙を「僕」がやぶることは出来ないのです。
下の文章(与格構文)の場合、所有関係は示されていないので、「僕」は彼宛ての手紙を書きかけたものの途中でやぶってしまった、という意味がきちんと現れているのです。
 
随分脱線しました。では今からレジュメ頑張ります。