過去

私は、多分見たらいやな気分になるって分かってるものなのに、見てしまう性格らしい。
 
と言っても、実はいやな気分になんてなってないんだけど。
 
でも、彼女はどうやらいやな気分らしい。よく分かる。
でもまぁ、仕方ない。
私が先に彼に出会ってしまったのは事実だ。
でも先に出会おうが何しようが、今、現在、彼は彼女の方を向いている。それが重要だ。
正直、私の感覚からすると、彼にとっての「女の子」は生活や思考の中心にはなり得ない、バイクやネットやらの方が重要で、彼女は二番手、という気がするけど、まぁそれは私が感じた事だからね。
もし今はそうでないのなら、それだけで彼女は私なんて比較にならない程愛されてるはずだ。
 
でも世の中には、強い愛情がなくなっても、相手から別れを切り出さない限り自分から別れようとはしないという人間もいる。
だからこそ私は自分から行動を起こさざるを得なかったわけだけど(笑)。
 
 
 
少し前までは、過去を必要以上に大切にしようとしていた。
例えば、別れた昔の彼氏のこと。一度は縁あって関わった人なんだから、まるで罪を犯したみたいにその存在を自分の中から抹消しようとするのは変なんじゃないか、と思ってた。
かつては好きだった人じゃないか。躍起になってそこから目を背けなくてもいいじゃん、みたいな。
 
でも今は違う。自分のそういう考えが根本的に間違っていた事に気づいてる。
つまり、目を背けようとしてるんじゃないんだ。
必死に過去を消そうとしてるわけじゃないんだ。
 
今現在、そしてこれからのために、自分と、自分が今愛する人が幸せになれる道を探す事だけを見つめている。
そうすれば「過去」は自然と自分の中から消えていくものなんだと思う。