カテキョ

今日はカテキョに行ってきた。アヤちゃんという小学5年生の女の子である。彼女は自閉症で、以前住んでいたところでは普通の学校に通っていたのが、今年の春引越してきたところ、こっちでは養護学校に行くように言われてしまったそうだ。


ここで自閉症について簡単に説明。
言葉の響きから勘違いしやすいんだけど(実際私も勘違いしてた)、これは決して心の病ではありません。幼児期のトラウマとか、悪い環境とか、そういう事が原因で起きる病気ではないんですね。詳しくは知らないけど、生まれつきの脳の欠陥が原因です。だから、治る病気ではありません。生まれつき指が4本しかない人が、薬を飲んだからといってもう1本生えてこないのと同じです。(違うかも・・・)
具体的な症状としては、
感情を表さない
人と感情を共有できない
ことばの柔軟な使用に問題がある(コミュニケーション能力が低いため)
おうむ返しをする
ひとつの事に異常に執着する(環境の変化を嫌う)
などです。
時々、何かずば抜けた能力を持ち合わせている場合もあるらしい。(アインシュタインなんかがそう言われてる)


障害の程度は千差万別らしいけど、アヤちゃんの場合は、勉強に関しては特に問題なし。とくに計算能力はすごく高いと思う。(今日は80÷5を数秒で答えた。私は暗算できなかった・・・汗)
本人に勉強したいっていう意欲はあるんだけど、今の学校だと、他の学年の子も交じって授業をするので、どうしても進度が合わないわけです。そんで私が4月からカテキョをやってるというわけです。


算数と国語をみてるんだけど、とにかく算数はよくできる。国語は、漢字なんかには強いけど、ボキャブラリーが非常に少ないのと、文章の理解にかなり難あり。「この主人公は、どう思ってるのかな?」って聞いても答えられない。「嬉しかったのかな、それとも嫌だったのかな」っていう風に聞くと、「うれしかったー」って答えるという感じ。答える単語が質問に含まれていないと答えにくいみたいです。何かいい教え方はないかなとは思いつつも、分からないまま。
最近は少しずつ自分から文章でしゃべれるようになったんだけど。難しいですね。


ちなみに関東圏では、障害児が普通の学校に通うのはかなり難しいそうです。