弱気

切ないなぁ。さえこです。

今日は何だか改まってノブさんと話をした。
彼は不安らしい。「俺の方がさえこの事好きだから」だって。
彼は、恋愛に対して今まで真剣になれなかったそうだ。彼女ができても「どうせいつかは別れる」っていう気持ちで付き合ってて、彼女を大事にしてこなかった。そこまで大事にするほどの感情がなかった。
だけど私は違うんだと言う。
「この年になって考え方とか変わったせいもあるかもしんねぇけど、さえことは結婚したいって思うよ、マジで」
で、自分の方が好きになってる(と彼は感じているわけだけど)状況が不安だしやっぱりちょっと悔しいらしい。
うーーん、私も真剣に好きなんだけどな。
ただ私が「どんなに好きな相手でも、いつまでも終わらない関係はない」っていう考え方で、たとえば結婚だって、一生一緒にいられるわけがないって断言できるくらいだ。
もちろん世間には一生一緒にいる夫婦はたっぷりといるんだけど、それは本当によい関係を保ってるのか?と疑ってしまう。
まったくの他人同士で何十年も一緒に暮らし続けるなんてすっごく不自然なような気がする。
夫婦という形を捨てるくらいなら多少我慢してでも一緒にいた方が幸せだと考える人と、
例えリスクを背負ってでも夫婦という形を捨てて新しく自由に生きたいと考える人がいると思う。
(他にも色々あるだろうけど)
まそんな訳で私は「結婚なんていつか崩れるわよ説」なので、そんな所もノブさんは悲しいそうだ。


だけど私だって自分はそういう考えなんだって決め付けてるだけかもしれない。
育った家庭が家庭なだけに(別に家庭のせいにするわけじゃないが)結婚は永遠じゃないって思い込んでるだけなのかもしれない。
そんなのは分からない。
ただ私は諦めてるわけじゃない。
「ずっと一緒にいようね」なんて理想でしかないと思ってる。人と人とはいつか離れてしまう。それはもう、一つの「真理」あるいは「大前提」としてそこにある。
だけど私はあくまでその真理に立ち向かっていきたいと思っているのだ。
基本的に私は「終わりよければすべてよし」的な結果論者だけど、これは違う。
たとえ立ち向かえない現実がそこにあっても、それを打ち砕いてやろうって思うことが大事なのだ。
だから私はノブさんと付き合ってるし、ずっと一緒にいたいと思うし、そのために努力するのだ。