警察沙汰

今日もまた私の家の近くの焼き肉屋さんに行く事になった。ノブさんちまで迎えに行ってバイクに乗ってGO〜。
家を出る前、なぜかちょっとしたことで喧嘩っぽい雰囲気になっちゃったんだけど、食べてる間になんとか修復した。
焼き肉おいしかったよ〜。破裂するくらい食べたよ。
店を出て「今からどうする?」っていう話になって、私の希望で阪大に行くことになった。長い坂道を歩いて阪大へ。
構内をくるくる回る。とある建物の前に野ざらしアップライトピアノが置いてあったのでちょっと弾いてみた。
ノブさんが何かを一生懸命弾こうとして全然弾けてないから「何を弾きたいの?」って聞くと「ねこふんじゃった」と言う。
なので教えてあげた。ピアノをまともに触ったのは初めてらしい。動きがすごくぎこちなくて面白かった。意外にもうまく弾けてた。

帰りに、阪大坂下で痴漢にあった。
痴漢と言うか何と言うか、なんだけど・・・ノブさんと私がちょっと離れてた時に、酔っ払ったサラリーマンが後ろからいきなり私の腰に手を回してきて「なぁ、行こ行こ、な?」と意味不明なことを言ってきたのである。
おいらはもちろんびっくりだよ。
ノブさんはその時少し前にいてその様子を見てなかったんよね。でも直後にこっちを振り返って、私とその男が顔を見合わせてるのを見て「知り合いか?」と思ったそうだ。
男はそのままふらふらと歩いて行っちゃって、ノブさんが「どうしたの?」って聞くから「なぜか話しかけられた」って言ったら、ノブさんは男に向かって「何すんだよお前!」みたいに叫んだ。向こうも何か叫びつつ行ってしまった。
その後で「実は声かけられただけじゃなくて、触られた」って言うと、突然ノブさんは男の方に向かって走り出してしまった。おい!
再び坂道を必死で上って追いかける。しかしあっという間に見失う。不安になりつつ坂道を歩いて行くと、ノブさんと男を発見。相当怒鳴りあっている。
私が近づくとノブさんは「なぁさえこ、こいつだよな?こいつが触ったんだろ?」
「ねぇ、もういいから帰ろうよ」
「こいつだろ??」
「うん、そうやよ。でももういいから」
「おいおい。濡れ衣着せんなよ。俺なんにもしてへんわ」と男。どうやら男がしらばっくれてるから口論になったらしい。
男の態度にはかなりカチンときたけど、揉め事にはしたくないので何とかノブさんを連れ帰ろうとする。しかしノブさんは引き下がらない。
男は「俺が触るわけないやろ?何でそんなことせなあかんねん。お前もほんまの犯人捜してこいよ」などと言っている。何だこいつ。
埒があかないので「警察に来てもらいますよ」とノブさん。「おぉ、ええよ?」とあくまで強気な男。
とそこで通りがかった原付の男の子を男がとっ捕まえて「なぁお前どう思う?俺濡れ衣着せられてんねん」と絡み出す。
おいおいと思ったけど、男の子はただならぬ状況を見て「警察が来るまで一緒にいますよ」と言ってくれた。
10分ほどして、ようやく警察が来て事情聴取。けど男が認めないのでとうとう警察まで行くことに。
別々の車で豊中警察へ。まさかここまで大事になろうとは。
男は警察の中へ連れて行かれてみっちり2時間くらい事情聴取されてた。私とノブさんは受付のソファで待つ。どうやら私が被害届を出すかどうかが重要らしい。
届を出さなければ男は何もないまま放免される。例え刑(というか今回くらいのことだったら罰金程度)が軽くても、きちんと相手を罰してほしければ、届を出した方がいいそうだ。前科にも残る。
けどもしいつまでも相手が認めなければ裁判にまでなるらしい。それはちょっと・・・
かなり悩んで、よし、届を出そう、と思ったら「ようやく男が認めて謝ってる」と警察の人が言いに来た。「直接会って謝らせようか」と言われたけどもう会いたくもないので断った。
けど、口論してる時に、ノブさん自身がかなり侮辱的なことを男に言われたんですよ、「俺はちゃんと働いてる」とか「このスーツも高いんやから触るな、お前の安物のTシャツとは違う」とか、あともうとにかく「お前バカじゃねーの」的発言の連発。
あんまりむかついたからその時私は帰ろうとする男の背中に思いっきり飛び蹴りをかましたんですけど(笑)。そんでささっと逃げようとしたら「蹴るのはマズイって!」とノブさんに言われました。
男はノブさんが蹴ったと思い込んでいたそうです。けどそのことはお咎めナシでした。警察は正しい者の味方だ。

刑事さんに家まで送ってもらった時はもう3時頃だった。