新明解国語辞典

私は中高一貫の学校に通ってたんですけど、中1・2・3・5年と担任を持ってもらったI原先生つう現国の先生が結構好きでして。
その先生は誰しもが退屈だと思うであろう現国の授業を何とか面白くしようとがんばってて、でもそれが先生好みな冗談だったり、ちょっと行き過ぎたギャグだったりして、生徒からはちょっと煙たがられてるとこがあったんですが、でも私はそんなI原先生が好きだったんですよね。
で、その先生が「新明解国語辞典はいい」と何度も言ってたんです。「他の辞書にはないユニークな解説が載ってるので、2冊目を買うなら新明解がいいですよ」とかね。
で、新明解ってどんな辞書なんだろうなあと思いながら、そんな辞書マニアでもなきゃいちいち国語辞典を2冊も揃えようとは思わないですから、記憶のかなたに消え去ってて、でも最近ふと思い出して調べてみたんですね。
そしたら専門サイトを発見しました。
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凄いです。辞書なのに、編者の主観入りまくりな解説。
例えばこんなのが。

新明解国語辞典に対する批判の一つに、「語釈や用例が偏っている」とか「一言多い」とかいうものがあります。例えば、これ。
 
なまじ(副) 
 十分な成果が期待できないのに、何かを敢えてする様子
 「なまじ〔=無理に〕女が柔道など習ってもしようがない」(第3版)
 
<<中略>>
 
さて、第5版では、用例が次のように変更されています。
 
なまじ(副)
 十分な成果が期待できないのに、何かを敢えてすることを表わす。
 「なまじ〔=無理に〕女の子が柔道など習ってもしようがないなどという雑音には耳を貸さず精進し、見事世界チャンピオンになった」(第5版)

す、すばらしすぎる!(笑)
第3版を出した後に、「ヤワラちゃんがいるじゃないか!」という批判があったんでしょうね。なのにこんな不自然で強引な文章に書き換えてまでこの用例を使おうとするってのが凄い。凄すぎる。
ご存知の方も多いと思いますが、ぜひじっくり読んでみてください。
 
 
 
あれ、今思い返すと、家に置いてあった家族共用の国語辞典は新明解だったような・・・