何もうまくいかない。
どうして好きって気持ちだけじゃだめなんだろう?
 
私は自分に甘い。
だから今まで何ひとつ成し遂げる事も出来ずに、ただ生まれた時から備わってる材料だけでどうにかごまかして生きてきた。
これから社会に出て、もっと大人になって、私は果たして生きていけるのだろうか?
 
どうしようもない事ってあると思う。
違う人間なら、どれだけ頑張っても理解しあえない事もあると思う。
だけど、それを理由にその人と関わることをやめたら、そこですべてが終わってしまう。
ゼロだ。
何も残らない。
 
続けることも、やめることも、結局は大きな決断と痛みを伴う。
どちらを選ぶべきなのか?
楽な方を選ぶわけじゃない。正しい方を選びたい。
だけど、どちらが正しいなんていったい誰に分かるというのだろう。 

 
「君のことに関心をもたなくなるかな?僕らの間にはいつまでも何かが書かれているかな?」「どうでもいいわ。あなたに関心なんてもうとっくにないのよ。難しいことばかり言わないで」
「矛盾してる。こんな風にきついこと言ってる時の私のほうがずっとずっと彼のこと愛してるのに。彼のくだらない台詞に笑って答えてる私のほうがずっと違うところ眺めてるのに。彼は気付いてるかしら?私が本当はどこを見てるかなんて。気付いて。でも気付かれたくないわ」「本当私って矛盾してるわ」
「何一つ伝わらないんだ」「どうしたって」
 
・・・・・・・・・
 
「何だかめちゃくちゃね。でもきっと意味はあるのよ」「きっと」
「わかってる」「何を?」
 
「思想なんてくだらない」「君がいないと」「僕はからっぽ」