卒業式

卒業式。
 
こないだ帰省した時に父に「卒業式来てね」と言ったら「行けたら行く」と言ってた。仕事があるから分からないけど、行ける場合には連絡するから、と。
でも結局連絡は来なかった。
お母さんも来るって言ったから遠慮したのかな。
残念。
 
袴のレンタルを予約するのが遅かったので、着付けの集合時間が7時というあり得ない展開に。(式は10時から)
6時20分くらいに張り切ってホテルを出たら6時45分に到着。一番乗りだった。7時10分には着替え終わった。
寒くて暇。
保護者待ち合い室みたいなとこでぼーっとしつつメールしてたらくみこが登場。何という偶然か!
ここぞとばかりに引っつかまえてその後ずっと行動を共にしました。
 
写真を撮ったりした後、喫煙場所を求めて構内をさまよう。卒業式場である体育館の前にひとつ灰皿を発見したものの、周辺にあまりにもたくさんの人々がいるので、「さすがにここで吸ったら引かれるよね」という事で断念。
9時半頃ようやく開場。さっさと中に入る。でも卒業生たちは体育館の前でぐだぐだしてて一向に入ってくる気配なし。
母と姉が学校に着いたと連絡が入る。父兄の会場と卒業生の会場は別なので、一度体育館の外に出て会う。
2人とも「可愛い可愛い」と身内バカ丸出し状態。
姉は私とくみこを延々と携帯カメラで撮り続けてました。
 
10時過ぎにようやく式開始。
途中で寝そうになりましたが何とか完遂(何をや)。
この後は学部ごとに分かれて卒業証書の授与式があるので、学部の違うくみことはお別れ。
 
体育館の前の広場にテーブルとおつまみと飲み物が用意されてて、自由にそこでだべって下さいとのこと。
誰か友達はいないかとうろうろしてたら、小学校からずっと同じ学校の大久保に遭遇。
くされ縁もようやく切れるわけですね。
その他色んな懐かしい人に出会いました。
 
ここで唐突に父からメールが。
「卒業おめでとう!ちゃんと父兄会場のモニターで見てたよ。大変な人ごみで会えるか分からないからメールしました。身体に気をつけて頑張るんだよ。またいつでも和歌山へ戻っておいで」
 
 
てゆうか来てたの!!?
何で言ってくれないの???
慌てて電話したら、まだ父兄会場にいるらしい。父兄会場に向かいながら母にも電話。
「お父さんが来てるみたいやから父兄会場に行く!お母さんはどこにいるの?」
「会場の2階にいるよ」
「マジで?お父さん1階にいるらしいから会ってくる!ちょっとそこで待ってて!」
会場の入り口に着くと、「さえこ!」と呼ばれて、そこに父の姿が・・・
その瞬間、不覚にも涙が出てきて、父に抱きついて大泣きしてしまいました。父も「おめでとう」と言いながら涙を・・・
 
たかだか卒業式に親が来たくらいで泣くなよって思うかも知れないけど、父が娘の学校行事に参加するなんて今までなかったし、まして離婚した母が来るって分かっててそれでもわざわざ来てくれたんだと思うと、本当に嬉しかったのです。
 
どうせ来ないよね、と思って直前まで卒業式の話をしなかった自分に反省しました。
「お父さんも来る?」ってひとこと言って、本当に良かった。
 
父に気を遣って、母にはしばらく待っててもらおうと思ったのに、気づけば母と姉も私と父のそばにやって来ました。
涙もろい姉ももらい泣きしかけてました(笑)
父と母が一緒に揃うのは3年振りです。最後に一緒に揃ったのは、離婚届を書いたあの時かな。
涙目になりながら、父や母と写真を撮りました。
父がやたらと私の写真を携帯カメラで撮ってくれて、そんな事も生まれて初めてで嬉しかった。
 
父母姉の3人とはいったんそこで別れて卒業証書授与式に向かう。ひとりひとり名前を呼ばれて証書を渡してもらった。
 
その後家族4人でファミレスでご飯を食べた。
4人揃ってテーブルに座ってたら、懐かしいのと嬉しいのと悲しいのとでまた泣けてきて、慌ててトイレに行きました(笑)。
 
ほんとにもう、これが最後の最後になるのかな。
 
 
父母姉がそれぞれ帰って、夜からは文学部の友達と飲みに行った。卒業式の後は専攻別に謝恩会ってのをやるのがお決まりらしいんだけど、私の専攻はそんなのないので、同じくそんなのない専攻の子たちと集まった。
こーやって飲むのも最後なんやなぁと思うと感慨深かった。
 
明日はアパートの退去日。3年半過ごしたこの部屋ともお別れ。荷物はほぼ全部出してしまったので、クラブの部員の家に泊めてもらった。