26歳になりました。

昨日誕生日でした。
ノブさんと同い年になりました。
私とノブさんは3歳違いだったので、もう3年目を迎える事になりますね。
彼は誕生日の前に亡くなったから正確には27の年だった訳だけど。

別に同い年になったから何って事でもないですが
何となく感慨深いんだな。
来年には私は彼の年齢を追い越すんだよね。

そうやって月日は流れていくんですね。

彼が私に向けてくれた笑顔や心配や喜びや哀しみの、
ひとつひとつを思い出すと今も心が締め付けられます。
彼が私にしてきてくれた事に対して、一体私は彼に何をしてあげられたんだろうね。



今、私には新しい恋人が出来ました。
まだ付き合って全然間もないです。
何だかビックリするほど穏やかなお付き合いで、
喧嘩もなく、この先喧嘩しそうな気配もなく日々が過ぎています。

恋人とはしょっちゅう喧嘩してぶつかり合うもんだと思っていたけど
こんな風に今の関係が落ち着いているのは彼の性格ゆえなのか、私が大人になったからなのか。
恐らく両方の要因が合わさっているんでしょう。

彼氏なんかしばらく要らないやと思っていた私の心に
とつぜん凪が現れて、
すとんと物事が落ちるところに落ちたような感じがしました。
この不思議な感覚は初めて味わうものかも知れません。

きっと彼は今の私が一番求めている人なんだと思います。
陳腐な表現を借りれば、ぱちんとパズルのピースがはまったような感じ。


彼とは頻繁に過去の恋愛話なんかするのですが、
その度に自分自身の過去を振り返ってみていろんな気持ちにとらわれます。

ノブさんだけじゃない。
今まで付き合ってきた人に、私はどれだけワガママだっただろう。
相手を傷つける事に恐ろしく無頓着で、相手がどれだけ痛みを訴えても何とも思っていなかった。
自分の「型」を貫く事に固執して、相手がそれを破ろうとすると全力で拒否した。
ちょっとした事でも相手が私と違う意見を立てると腹を立てた。
確かに私はまだ全然幼くて何も分かってない子どもだったけどそんなのは言い訳にならないよね。


私は今後絶対に悔いの残るような事はしてはいけないと思う。
この先、出会って、別れていく人に対しても、
「あぁあの時、きちんとお別れをすべきだった。ちゃんとケリをつけておけばよかった」
とは、もう絶対に思いたくない。
ノブさんへの申し訳なさを抱えて生きること自体が、
ノブさんに対して申し訳ないことなんだ。
分かってるけど、今はまだその申し訳なさを完全に昇華できません。


今回付き合い始めた人とは気楽にのんびりやっていきたいな。
恋人に対して腹を立てたり干渉したりする必要なんて何もなくって、
私が彼を好きだっていう気持ちがあればそれでいいんですよね。
彼を想えること、そばにいられることが、今はただ素直に幸せです。


誰か読んでるのかどうか分からんけど。
それではまた。